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しつこい咳にご用心『マイコプラズマ肺炎』とは?

「マイコプラズマ肺炎」に感染する人が増えているようです。
初期症状が風邪と似ているため、風邪だと思い込んでいたら、実はマイコプラズマ肺炎だったというケースも多いようです。
では、マイコプラズマ肺炎とはどのようなものなのでしょうか?

マイコプラズマ肺炎とは?

マイコプラズマ肺炎とは、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによっておこる呼吸器感染症です。症状は発熱や体のだるさ、頭痛、たんを伴わない咳などです。風邪の症状とよく似ていますが、マイコプラズマ肺炎の主な特徴は、熱が下がっても咳が3、4週間続くという点です。マイコプラズマ肺炎に感染しても、多くの人は気管支炎で軽くすみますが、まれに重症化し、入院が必要になるということもあるようです。重症化しなくても、咳が続くということは、特に喘息の子どもには辛いものです。平熱でも咳が長引いているなど疑わしい場合は、早めに医療機関で受診しましょう。

2016年第40週(10月3日から9日)国立感染症研究所発表の感染症発生動向調査によると、マイコプラズマ肺炎患者はここ2週連続で増加しているとのこと。
マイコプラズマ肺炎は、周期的に流行を繰り返すことが知られており、1980年代にはなぜかオリンピックの年ごとに流行したということで、“オリンピック病”ともいわれていたそうですが、最近では年度に限らず流行しているようです。

感染を防ぐには?

感染した人の咳やくしゃみなどから感染するようなので、風邪やインフルエンザと同様、手洗いやうがいをする、人混みを避ける、マスクを着用するなどが有効なようです。逆に咳の症状がある場合は、人に感染させないように必ずマスクを着用しましょう。潜伏期間は2、3週間程度と言われています。万が一感染した人と接触した場合、3週間くらいは様子を見る必要がありますね。

マイコプラズマ肺炎は、季節に限らず1年を通じて発症するようですが、冬にやや増加する傾向があるということなので、これからの時期、インフルエンザと共に注意が必要ですね。

マイコプラズマ肺炎に関するQ&A(厚生労働省サイト)
マイコプラズマ肺炎とは(国立感染症研究所サイト)
感染症週報(国立感染症研究所サイト)