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第2回 : 今夏はリオ五輪も 海外渡航時は「ジカ熱」に警戒を!

これまで、アフリカ・中南米・アジア太平洋地域で「ジカ熱(ジカウイルス感染症)」の発生が確認されています。近年では、中南米地域を中心に発生しているようです。今年8月にはリオデジャネイロオリンピックが開催されますが、それに関連して南米地域への渡航者も増えると予想され、充分な注意が必要だとされています。また、自分が渡航しなくても、家族やパートナーが渡航するという場合にも注意が必要です。


流行地への渡航の際に注意すべきこととは

現在、ジカウイルスに有効なワクチンはありません。そのため、ウイルスを運ぶ蚊に刺されないことが最も効果的な予防法だと言えそうです。

  • 長袖シャツ・長ズボンなどを着用し、肌の露出を抑える。
  • 肌を露出した部分には、虫よけスプレーなど昆虫忌避剤を定期的に塗布する。
    (日本で販売している昆虫忌避剤は、中南米の蚊にも効果があるそうです。使用上の注意を守って使用しましょう)
  • 室内でも注意を。電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)などを使用する。

これらが感染予防のポイントです。とにかく「ジカ熱」が流行している地域では蚊に刺されないよう、充分注意しましょう。

家族やパートナーの渡航について

「ジカ熱」の流行地から帰国した男性との性行為により、女性パートナーへ感染したケースが報告されているそうです。世界保健機関(WHO)は、流行地から帰国した男女ともに、帰国後少なくとも8週間、より安全な性行動をとるか、性行為の自粛を検討するよう勧告しています。

渡航先で蚊に刺された場合は?

すべての蚊がジカウイルスを持っているとは限りません。必要以上に心配することは避けたいですが、心配な場合は、帰国時に空港などの検疫所で相談されることをおすすめします。
帰国後に心配な方は、最寄りの保健所などに相談しましょう。発熱など、疑わしい症状がある場合は、医療機関で受診しましょう。

治療薬はある?

予防用のワクチンはありません。治療は対症療法となりますが、通常は比較的症状が軽く、特別な治療を必要としません。

(監修:厚生労働省)


ジカウイルス感染症に関するQ&A(厚生労働省サイト)

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